「仮想通貨のノードって、なんだか専門用語みたいで難しそう…」
「ブロックチェーンを支える大切な役割があるって聞いたけど、具体的には何をしているの?」
そんな風に思ったことはありませんか?
「ノード」は、ビットコインなどの仮想通貨が安全かつスムーズに機能するために、なくてはならない存在なんです。
この記事では、仮想通貨のネットワークを陰で支える「ノード」とは一体何なのか、その仕組みや重要性を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
これを読めば、仮想通貨の裏側の技術について、きっと理解が深まりますよ。
仮想通貨ノードの基本的なお仕事
まず、仮想通貨のノードとは何か、基本から見ていきましょう。
簡単に言うと、ノードは、ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨のブロックチェーンネットワークに参加しているコンピューターのことです。
世界中のいろいろな場所に、たくさんのノードが存在しています。
特定の誰かが管理しているわけではなく、みんなでネットワークを支え合っているイメージですね。
このノードたちの主な役割は、ネットワーク上で行われる取引、例えば「AさんからBさんへ仮想通貨を送る」といった情報が正しいかどうかをチェックすることです。
正しいと確認された取引の記録を、他のノードたちと共有して、自分たちのコンピューターにも保存しています。
ノードがたくさんあることの意味 分散がもたらす安心感
ノードが世界中に散らばっていること、これが「分散」と呼ばれるブロックチェーンの大きな特徴につながります。
もし、どこか一箇所で情報を管理していたら、そこが攻撃されたり故障したりすると、システム全体が止まってしまうかもしれません。
しかし、ノードがたくさんあって、それぞれが同じ情報を持ち合っていれば、一部のノードに問題が起きても、他のノードが動き続けるので、ネットワーク全体としては止まることなく動き続けられるんです。
これが、ブロックチェーンが安全だと言われる理由の一つにもなっています。
ノードとブロックチェーンの深い関係 取引はどうやって記録されるの?
ノードがブロックチェーンネットワークで中心的な役割を担っていることはお分かりいただけたでしょうか。
次は、ノードが具体的にどうやってブロックチェーンの維持に関わっているのか、取引が記録される流れを見ていきましょう。
みんなでチェック 取引の正しさを確認する仕組み
ネットワーク上で新しい取引、例えば送金が行われると、その情報は近くのノードに伝えられます。
情報はバケツリレーのように、次々と他のノードへ伝わっていきます。
情報を受け取ったノードは、「この取引はルール通りに行われているかな?」「送る人にちゃんとお金(仮想通貨)はあるかな?」といった点を、決められたルール(コンセンサスアルゴリズムと言います)に従って、それぞれが独立してチェックします。
たくさんのノードが「この取引は正しいね」と認めて、みんなの意見が一致すると、その取引は正式なものとして認められます。
こうして、間違いや不正な取引がブロックチェーンに記録されるのを防いでいるんですね。
取引記録の保管庫 ブロックチェーンデータの保存と共有
ノードの大切な役割は、取引のチェックだけではありません。
ブロックチェーンのデータを保存しておく役割も担っています。
特に「フルノード」と呼ばれる種類のノードは、ブロックチェーンが始まったときからの全ての取引記録を持っています。
これは、まるで図書館が全ての本を保管しているようなものです。
一部のノードが消えてしまっても、他のフルノードが完全な記録を持っているので、データが失われる心配がありません。
この仕組みのおかげで、誰でも(フルノードを運用すれば)ブロックチェーンの記録を検証でき、ネットワークの透明性が保たれているのです。
ノードにも種類がある? フルノードとライトノードの違い
実は、ノードにはいくつかの種類があります。
ここでは、代表的な「フルノード」と「ライトノード」について、簡単に説明しますね。
それぞれの役割や必要なものが少し違うんです。
全ての記録を持つ番人 フルノード
フルノードは、先ほども少し触れましたが、ブロックチェーンの最初から最後までの全記録を持っているノードです。
全ての取引ルールを自分自身で検証できるため、ネットワークの安全性を最も高く保つことに貢献しています。
いわば、ブロックチェーンネットワークのルールを厳密に守る、頼れる番人のような存在ですね。
ただし、全てのデータを保存するので、コンピューターの保存容量(ストレージ)がたくさん必要になったり、常に最新の状態を保つために、ある程度の性能や安定したインターネット接続が求められたりします。
気軽に参加できる ライトノード
ライトノードは、フルノードのように全てのデータを持つのではなく、取引の検証に必要な最低限の情報(ブロックヘッダーという要約情報)だけを扱います。
そのため、フルノードと比べて、コンピューターに必要な性能や保存容量がずっと少なくて済みます。
スマートフォンや普通のパソコンでも動かしやすいのが特徴です。
手軽に参加できる反面、取引の最終的な検証はフルノードに頼る部分があるため、セキュリティ面ではフルノードに少し劣ると言われています。
この他にも、特定の機能を持つマスターノードや、マイニングを行うマイニングノードなど、ブロックチェーンの種類によって様々なノードが存在します。
なぜノードを動かすの? その理由とは
では、なぜ世界中の人々が自分のコンピューターを使ってノードを動かしているのでしょうか。
その理由は人それぞれです。
ある人は、その仮想通貨プロジェクトの考え方に共感して、ネットワークを応援したい、分散化に貢献したいという気持ちからノードを運用しています。
また、マスターノードのように、運用することで報酬(仮想通貨)が得られる仕組みがある場合、経済的な理由で参加する人もいます。
開発者さんにとっては、自分で作ったアプリケーションをテストするために、安定したノードが必要になることもあります。
理由はどうあれ、たくさんのノード、特にフルノードが世界中に分散して存在することが、ネットワークをより強く、安全にすることにつながります。
まとめ 仮想通貨ノードはネットワークを支える縁の下の力持ち
ここまで、仮想通貨のノードについて、その役割やブロックチェーンとの関係、種類などを解説してきました。
ノードは、仮想通貨ネットワークが安全に、そして安定して動き続けるために、欠かせない存在です。
取引をチェックし、記録を保存し、ネットワーク全体の合意形成を助ける。
まさに、縁の下の力持ちと言えるでしょう。
ノードの仕組みを知ることで、仮想通貨やブロックチェーンがどのように成り立っているのか、より深く理解できるようになったのではないでしょうか。
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免責事項
当記事は、仮想通貨およびブロックチェーン技術に関する情報の提供を目的としており、特定の仮想通貨への投資を推奨するものではありません。
記載されている情報は、記事作成時点のものであり、その正確性、完全性を保証するものではありません。
仮想通貨の取引やノードの運用にはリスクが伴います。
投資や運用に関する最終的な判断は、ご自身の責任において、十分な情報収集と比較検討の上で行ってください。
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